柴苓湯【さいれいとう】の効果や効能について正しい基礎知識

柴苓湯

【おススメタイプ】
体力は普通で、吐き気、排尿が少ない、むくみなど水分代謝が悪く、急性胃腸炎、暑気あたりなど炎症も起こしている方。免疫疾患をお持ちの方の応用。

【特徴】
水分代謝を良くし、炎症を和らげ、症状を改善します。

【効果】
下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみ、吐き気、食欲不振、浮腫、口渇など。

【飲み方】
1日2~3回、1回1包を食前または食間(食事と食事の間)の空腹時に服用する。

【成分】 柴胡(サイコ)黄ごん(オウゴン)半夏(ハンゲ)人参(ニンジン)甘草(カンゾウ)生姜(ショウキョウ)大棗(タイソウ)猪苓(チョレイ)茯苓(ブクリョウ)蒼朮(ソウジュツ)沢瀉(タクシャ)桂皮(ケイヒ)

【アドバイス】
情緒への負担をなるべくかけないようにしましょう。

【現場からの意見】

頻度は少ないですが、風邪が長引いてなかなか熱が取れず、食欲もない方や、ストレスなどで胸が苦しい感があり、さらにむくみなど水分代謝も悪い方への処方をみかけました。

基本処方の小柴胡湯と、水分代謝を良くする五苓散を合わせた方剤です。

ストレスなどからくる、エネルギーの滞りを改善し、さらに水分代謝、炎症を改善します。

また、免疫調整作用があり、リウマチ、膠原病(こうげんびょう)などの免疫疾患に、ステロイド剤(副腎皮質ホルモン剤)を使わなければならない場合に柴苓湯を併用すると、ステロイド剤の効果が高まり、減量することが出来たりします。

またステロイド剤の副作用防止にも役立ちます。

さらに、不育症(習慣流産)の治療に用いることがあります。

利尿剤に劣らない利尿作用があり、尿量を増やしてくれます。

さらに、現代医学の利尿剤では、血液中のカリウムの喪失がありますが、柴苓湯ではその心配が少ないといわれています。

ただ、甘草が入っており、こちらを取りすぎてしまうと、偽アルドステロン症(低カリウム血症、血圧上昇、浮腫など)を引き起こす可能性があるので、ほかの甘草が入った製剤(芍薬甘草湯など)との併用には注意が必要です。(甘草1日量上限目安7.5g、市販薬では5g)

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