高血圧に効果的な漢方薬について

高血圧に効果的な漢方薬

西洋薬では、血圧を下げる薬を用いて、血圧をコントロールしていましたが、漢方薬では、高血圧体質を改善することを重視していきます。

なので、西洋薬のように、強力に下げる力はありませんが、根本的な改善が期待できます。

作用の仕方が異なるため、場合によっては、西洋薬と一緒に使われたりします。

ただ、一番大切なのは、生活習慣の改善です。それありきのお薬ということを心がけておいたほうがよいかと思います。

漢方では、主に3つ「エネルギー、血、水」の乱れから高血圧が起きていると考え、その原因を探り、症状を改善していきます。

1.エネルギーの巡りが悪いタイプ・・・・・
ストレスが溜まることで、新陳代謝が乱れ、イライラ、不眠症、不安感、頭重感などを伴う高血圧を引き起こします。

2.血の巡りが悪いタイプ・・・・・
血の巡りが悪いと、何とか流そうと頑張るので血圧が高くなります、頭痛、のぼせ、ほてり、耳鳴りなどを伴う高血圧です。

3.水の巡りが悪いタイプ・・・・・
水の巡りが悪くなり、水毒(余分な水が溜まっている状態)となり悪さをします。むくみ(浮腫)、めまいなど伴う高血圧です。

4.エネルギー、血が不足しているタイプ・・・・・
全身に十分な血液を送れないため、足りない!足りない!と一生懸命巡らせようとして、血圧が高くなります。息切れ、疲労、貧血などを伴う高血圧です。

大体、このようなタイプに分けられます。同時併発されている方も多々いらっしゃいます。

【高血圧に良く使われる漢方薬】

大柴胡湯・・・・・ストレスにより、胸が張った感じで苦しく感じる、便秘、肥満傾向の方へ。エネルギーの巡りを良くし、ストレスを取り除き、血圧を安定させます。

柴胡加竜骨牡蛎湯・・・・・ストレスにより、不眠、動悸などある方へ。大柴胡湯と比べ、不安感が強い場合に用います。

降圧丸・・・・・ストレスにより、頭のほうにのぼった熱を鎮め、自律神経を安定させ、血圧を安定させます。

釣藤散・・・・・頭痛、のぼせなど熱症状が強く、感情が高ぶって血圧が上がった方へ。

桂枝茯苓丸・・・・・血の巡りを良くし、血圧を安定させます。のぼせあるが手足が冷えたり、生理前に症状がひどくなったりされる方へ。

冠元顆粒・・・・・滞った血の巡りを強力に改善する効果がある生薬「丹参」が配合された漢方薬です。中国で丹参製剤は高血圧、脳梗塞の予防に幅広く用いられています。

八味地黄丸・・・・・エネルギー不足を補い、体を温め、血圧を安定させます。疲れやすかったり、冷え性で寒がりで手足や腰が冷え、頻尿になったりされる方へ。人参湯(エネルギーの充実を助けます)との併用は効果的です。ただ、胃腸への負担がかかるので胃腸虚弱の方へはおススメしません。

真武湯・・・・・体を温め、血の巡りを良くし、水分代謝も改善し、血圧を安定させます。冷え性で体力が低下した方へ。

半夏白朮天麻湯・・・・・水の巡りが悪く、頭痛・めまいなど起こしている方へ、水の巡りを良くし、余分な水分を取り除き、血圧を安定させます。
など

上記の漢方薬以外にも、それぞれのタイプに合わせ改善しようとするため、使われる漢方薬は多種多様で、複数組み合わせて使われたりもします。

【現場からの意見】
高血圧に効果的な漢方薬
現在、高血圧は上が140以上、下が90以上あれば高血圧とされています。

調剤をやりながら感じるのは、一度、服用を開始したら、正常の範囲で落ち着いていても、服用しているから落ち着いているとのことで、お薬を中止することはほとんどありません。

多くの方が服用されていて、割合は高齢者の方が圧倒的に多いです。

血圧が高いと、血管が破れやすくなり、脳出血など起こさないためにもコントロールすることは大切だという考えが基本となっています。

対して、別の考え方もあります。

昔は、年齢+90が最高血圧とされていました。年を重ねるにつれて、血管が細くなり流れにくくなるので、血圧が上がるのは自然なことです。

それを、全年齢の人に対し、同じ基準値で判断するのは無理があります。

血圧が上がるのは理由があって、血圧を上げないと体へ十分な血液を巡らせ必要な酸素や栄養素を全身に届けることができないからといった考え方です。

また、無理やり降圧剤で血圧を落とすことで、体が血圧を上げてまでも巡らせたかった様々な臓器への血流が悪くなります。

それゆえに、認知症や癌と関係あるのではといった意見もあります。

調剤の現場ではほとんどが前者の考え方が当たり前になっています。

ただ、漢方相談では後者の考え方も大切になってきます。

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